LPガスとは・・・
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LPガス(LPG)とは、「Liquefied Petroleum Gas(液化石油ガス)」の略称で、プロパンやブタンなどの比較的液化しやすいガスの総称です。
高圧ガス保安法液化石油ガス保安規則(液石則)では、「炭素数が3つの炭化水素(プロパン、プロピレン等を指し…)または炭素数が4つの炭化水素(ブタン、ブチレン等を指し…)を混合したものを主成分とするもの」を「液化石油ガス」と定義しており、製造、貯蔵時等における取扱いについて定めた「高圧ガス保安法」、販売、設備工事、器具等について定めた「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律」(通称「液化石油ガス法」)があります。
【重要】
液化石油ガス法第14条では、新たにLPガス取引を始める際に、料金構成やその内容、設備の所有権などを消費者にわかりやすく書いた
書面(以下「14条書面」という)を交付するよう、販売店に義務付けています。
【交付書面の内容】
1.LPガスの種類
2.LPガスの引渡しの方法
3.料金
4.消費者、販売店、保安機関の保安上の責任
5.設備の所有関係
14条書面には、上記のような重要な事項が書かれています。
14条書面の交付を受ける際は内容を十分確認し、不明な点は納得がいくまで説明を受けてください。
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LPガスの利便性・安全性について
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容易に供給可能なエネルギー
LPガスは、液化された状態で容器に入っているので、運搬が容易です。そのため、全国津々浦々まで供給可能です。
特に災害時には、どこにでも持ち運びできるLPガスの特性を大いに発揮し、さまざまな状況下で活躍しています!
火災等といった、二次災害をしっかり防ぎます
阪神・淡路大震災では81件の火災が発生し、被害を大きくしました。
しかしながら、被災地が100%LPガスを使用していた、能登半島地震や熊本地震の際には、火災による二次災害の発生は1件もありませんでした。
LPガスボンベが倒れたり、倒壊した家屋に埋もれたりしたケースはありましたが、揺れを検知するとガスを遮断するマイコンメーターが取り付けられているため、火災をゼロにする事が出来ました。 |
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都市ガス供給エリアにもLPガスの導入を
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都市ガスが供給されているエリアでも公共施設や指定避難所、あるいは民間の事業所等でLPガス施設が常設されていれば、日常的にも使用可能であり、災害時には復旧活動の拠点として直ぐに活用できるという、大きな安心にも繋がります。
平成22年11月には、都市ガス供給マンションで、大規模な震災に備えた災害対応LPガスバルクシステムが設置され、都市ガス供給地域におけるモデルケースとして注目されています。
【参照 : 「災害対応型LPガスバルク供給システム」とは?】
「災害対応型LPガスバルク供給システム」とは、LPガスのバルク貯槽と、供給設備(ガスメーター、ガスホース、圧力調整器など)・消費設備(煮炊き釜、コンロ、暖房機器、発電機など)をセットにしたもので、地震や津波など大規模災害により電気や都市ガス等のライフラインが寸断された状況においても、LPガスによるエネルギー供給を安全かつ迅速に行うことを目的として開発されたシステムです。
日本LPガス協会:災害対応型LPガスバルク供給システム 紹介ページ参照
LPガス料金について
●2部料金制
・基本料金とは・・・
LPガスのご使用量に関係なく発生する経費を一律に頂く料金で、LPガス容器(シリンダー)、ガスメーター、調整器、供給側配管等の供給設備費用や法定点検調査、保安車両、容器検査等の保安管理費、LPガス保険料、検針費等の固定管理費が含まれます。
・従量料金とは・・・
LPガスのご使用量に応じて発生する経費をご利用量に応じていただく料金で、ガス原料費、ガス配送費、管理費等変動的経費と利益が含まれます。 |
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●3部料金制
3部料金制とは、基本料金(固定料金)、設備利用等料金(固定料金)と従量料金(変動料金)の3つ(3部)から構成される料金形態となります。
○設備利用等料金とは・・・
主にガス消費設備(配管・給湯器)などを販売店から借り受けている場合の費用です
※設備利用等料金を明示している3部料金制は、料金の透明性が高いと言えます。
しかも、一定期間(償却期間)経過後には設備利用等料金が無料になること事も有ります。 |
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●変動料金制
変動制とは、毎月変動するガス原料価格と為替相場を反映させた料金となります。原料価格の変動により毎月ガス単価が変更となります。
○ガス原料価格(CP)とは?
・LPガス生産量が多い中東が、原油価格動向のほかに、中東および他産ガス国のスポット入札価格を総合判断して決められた価格のことをいいます。
○ガス原料価格(MB)とは?
・米テキサス州で取引されているLPGの価格のことで、国際市場においても米国産のLPガスの指標価格として扱われます。
≪料金算定方法≫
70%×中東CP価格(合成CP)に連動・・・①
30%×米国MB価格(前月MB)に連動・・・②
①+②×為替レート |
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●料金プラン(主に戸建て住宅向けの標準的な料金プラン)
(当社では、原料調整費制度を導入しております)
基本料金 |
使用量(㎥) |
従量料金(円/㎥) |
1.600 |
0.1~5.0 |
515 |
5.1~10.0 |
505 |
10.1~20.0 |
485 |
20.1~30.0 |
465 |
30.1~99999.9 |
440 |
■ご使用量の目安
使用量(㎥) |
料金(税別) |
■料金計算例(15.3㎥ご使用の場合)
基本料:1,600円
従量料金:5㎥×515円(0~5㎥の単価)=2,575円
5㎥×505円(5.1~10㎥の単価)=2,525円
5.3㎥×485円(10.1~20㎥の単価)=2,570円
【税別合計】
1,600円+2,575円+2,525円+2,570円=9,270円
※税込合計:9,270円×1.08%=10,011円(一円未満切捨て)
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0 |
1,600 |
5 |
4,175 |
10 |
6,700 |
15 |
9,125 |
20 |
11,550 |
25 |
13,875 |
30 |
16,200 |
●料金プラン(主に賃貸住宅向けの標準的な料金プラン)
(当社では、原料調整費制度を導入しております)
基本料金 |
使用量(㎥) |
従量料金(円/㎥) |
1.800 |
0.1~10.0 |
607 |
10.1~20.0 |
557 |
20.1~30.0 |
557 |
30.1~99999.9 |
537 |
■ご使用量の目安
使用量(㎥) |
料金 (税別) |
■料金計算例(15.3㎥ご使用の場合)
基本料:1,800円
従量料金:10㎥×607円(0~10㎥の単価)=6,070円
5.3㎥×577円(10.1~20㎥の単価)=3,058円
【税別合計】
1,800円+6,070円+3,058円=10,928円
※税込合計:10,928円×1.08%=11,802円(一円未満切捨て)
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0 |
1,800 |
5 |
4,835 |
10 |
7,870 |
15 |
10,755 |
20 |
13,640 |
25 |
16,425 |
30 |
19,210 |
○別途、『暖房特約』等のお得な料金メニューをご用意しております。お気軽にお問合せ下さい。
『プロパンガス用語集』
●基本料金
ガスの消費量の多少に関係なく発生する費用(容器やメーターなどのガスを供給するための設備費用、および保安や検針時にかかる費用。
●設備利用料金
ガス漏れ警報機の利用料やガス消費設備をお客様が販売店から借り受けている場合の費用。
●従量料金
ガスの使用量に応じてかかる費用。単位はm3(リューベ)となります。LPガスの使用量が0のときは発生しません。
●原料費調整制度
原油価格や為替レートの変動等によるLPガスの原料費の変動に応じて、毎月のLPガスの従量料金を調整する方式。
●CP価格
LPガス生産量が多いサウジアラビアが、原油価格動向のほかにサウジおよび他産ガス国のスポット入札価格を総合判断して決められた価格。
●MB価格
米テキサス州で取引されているLPガスの価格で、国際市場においても米国産LPGの指標価格として扱われている。 |
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